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配信エラーコード

機能概要

メール配信エラーのエラーコードはRFC1893で定義されたコードとなります。

フォーマットは「x.x.x」(xは数値が入る)の数字3桁の形式となり、

最上位である一桁目には状態に応じて「2」「4」「5」のみが入ります。

 

エラーコードの詳細

1桁目のエラーコード内容

エラーコード 内容
2.x.x 成功
4.x.x 一時的なエラー
5.x.x 恒久的なエラー
4.x.x 一時的なエラー
5.x.x 恒久的なエラー

※ エラーコードが 5.0.0 は未定義の恒久的なエラーです。未定義のため、エラーの原因は特定できません。

 

2桁目以降のエラーコード内容

x.1.xのエラーコードはメールアドレスの状態に対するエラーになります。

エラーコード 内容
x.1.0 アドレスに関する何らかのエラー
x.1.1 メールボックスが存在しない
x.1.2 ドメインが存在しない
x.1.3 アドレスが文法的に不正
x.1.4 アドレスの宛先が一意に決められない。(複数の受取人にマッチした)
x.1.5 アドレスは有効
x.1.6 メールボックスが移動されたが、転送先の指定はない
x.1.7 差出人のアドレスが文法的に不正
x.1.8 return pathのアドレスが不正

 

x.2.xのエラーコードはメールボックスの状態に対するエラーになります。

エラーコード 内容
x.2.0 メールボックスに関する何らかのエラー
x.2.1 メールボックスは存在するが無効化されている
x.2.2 メールボックスのディスク容量制限を超えている
x.2.3 メッセージの長さがシステム管理上の限界を超えている
x.2.4 メーリングリスト展開時の問題

 

x.3.xのエラーコードはメールシステムの状態に対するエラーになります。

エラーコード 内容
x.3.0 メールシステムに関する何らかのエラー
x.3.1 メールシステムの能力を超えている
x.3.2 高負荷、メンテナンス等の理由によってメールを受け付けられない
x.3.3 送信時に使用した機能を受取サーバーがサポートしていない
x.3.4 1通あたりのメッセージサイズ制限を超えている
x.3.5

このメッセージを受け取れるように正しく設定されていない

 

x.4.xのエラーコードはネットワークの状態に対するエラーになります。

エラーコード 内容
x.4.0 ネットワークに関する何らかのエラー
x.4.1 接続に対する応答がない
x.4.2 接続がタイムアウトし、配送を完了できなかった
x.4.3 ディレクトリサーバー(DNSサーバー等)が動作していない
x.4.4 ディレクトリサーバー(DNSサーバー等)の動作が不良
x.4.5

メールシステムが混雑していて、配送できない

x.4.6

配信ループが発生した

x.4.7

メッセージが古すぎるため、受取が拒否された

 

x.5.xのエラーコードは配信プロコトル実行失敗に関する状態に対するエラーになります。

エラーコード 内容
x.5.0 プロコトル実行に関する何らかのエラー
x.5.1 SMTPの発行順序もしくはサポートされていないコマンドを発行したことによるエラー
x.5.2 コマンドの文法的なエラー
x.5.3 プロトコルとして配送不可能な数の受取人が指定された
x.5.4 コマンドの引数が理解できない
x.5.5

プロトコルのバージョンが合っていない

 

x.6.xのエラーコードはメッセージのコンテントもしくはメディアに関する状態に対するエラーになります。

エラーコード 内容
x.6.0 コンテントもしくはメディアに関する何らかのエラー
x.6.1 メディアがサポートされていない
x.6.2 必要なコンテントの変換が許可されていない
x.6.3 必要なコンテントの変換を行うことができない
x.6.4 コンテントの変換により何らかのデータが失われた
x.6.5

変換に失敗した

 

x.7.xのエラーコードはセキュリティ、運用ポリシー上の問題に関する状態に対するエラーになります。

エラーコード 内容
x.7.0 セキュリティ、運用ポリシーに関する何らかの転送エラー
x.7.1 送信者による送信を拒否された
x.7.2 指定されたメーリングリストに対する送信を拒否された
x.7.3 必要なセキュリティ化プロトコルの変換が許可されていない
x.7.4 必要なセキュリティ化機能がサポートされていない
x.7.5

暗号の復号に必要なキーが存在しない、または誤っている

x.7.6

暗号の復号に必要なアルゴリズムがサポートされていない

x.7.7

メッセージの改変により、復号に失敗した